MS Gothic UI、Meiryo UI、Yu Gothic UIなどのUIフォントがビジネス文書やウェブサイトに使われているのを見かけます。UIフォントはWindowsのシステムが使うもので、一般の利用にはおすすめしません。
ここでは、UIフォントとは何かを解説し、UIフォントをおすすめしない理由を説明します。
UIフォントとは
UIとはUser Interfaceの略で、UIフォントとは、パソコン画面上の限られたスペースで多くの文字を表示するために、ひらがなやカタカナの文字幅を狭くしたフォントです。
例えば、Windowsの画面上では、アイコンとともにアプリ名やファイル名を表示します。
通常の文字幅のフォントでWindows画面を表示すると、アプリ名やファイル名を表示しきれないことが多くなります。アプリのメニュー画面も同様で、通常の文字幅のフォントでは、メニュー画面の文字を表示しきれないということが多々ありえます。
そこで、見た目を犠牲にしてでも、できるだけ多くの文字を表示できるように開発されたのがUIフォントです。
UIフォントをおすすめしない理由
見た目を犠牲にしてでも、狭い場所に文字をたくさん押し込むためのフォントがUIフォントです。WordやPowerPointなどのビジネス文書では、UIフォントは読みづらく、落ち着かない印象を与えます。コンサルティングファームや法律事務所など、プロフェッショナルな業界では、UIフォントの利用を禁止しているところもあります。
ウェブサイトも同様です。2010年ごろまでは、パソコンの画面が狭かった(画面解像度が小さかった)ため、ウェブサイトにUIフォントが好まれたこともありました。しかし、パソコンどころかスマホでさえ十分な画面解像度が確保できるようになった現在、UIフォントは読みづらく、落ち着かない印象を与えます。
結論:UIフォントのおすすめは?
MS Gothic UI、Meiryo UI、Yu Gothic UI、いずれのUIフォントもおすすめしません。ビジネス文書やウェブサイトには、UIではないフォントをおすすめします。
ただし、マインドマップアプリのように、見た目を犠牲にしてでも文字を詰め込みたいアプリは例外です。その場合は、見た目を犠牲にする前提なので、どのUIフォントでもよいですが、Macユーザーとのファイル交換がありえるなら、Yu Gothic UI一択になります。
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