かんたん携帯(ガラケー)の電源が入らない(電源ボタンが反応しない)

かんたん携帯(ガラケー)の電源が入らない(電源ボタンが反応しない)ときの原因と対策について紹介します。

原因

ガラケーの電源が入らない(電源ボタンが反応しない)ときは、主に次の3つの原因が考えられます。

  1. バッテリーの寿命が尽きている
  2. 充電(USB)ソケットが壊れている
  3. 基板が壊れている

1の場合は、バッテリーの買い替えで対応できます。2と3の場合は、端末の修理か買い替え(機種変更)になります。

ガラケーは、メーカーの修理対応期間が短いため、携帯電話会社のショップに持っていっても、「修理できない」と言われることが多いでしょう。その場合は、ガラケーにも対応してくれる携帯電話の修理屋さんをインターネットで探すことになります。しかし、ガラケーは流通量が少ないため、ガラケー部品の在庫がある修理屋さんは、ほとんどいません。

そこで、部品の取り寄せを兼ねて、自分で原因究明、機種変更してはいかがでしょうか。

自分でできる原因究明

原因究明と部品の取り寄せのためにできることは、同じです。確実に電源が入る同じ機種の中古品を入手することです。修理屋さんは、しばしば同じ機種の中古品を入手し、それを部品として使うことがあります。それを自分でやってみましょう。

手っ取り早い方法は、メルカリなどのフリマアプリで購入することです。このときに、以下の2点を確かめましょう。

  1. 確実に電源が入る端末であること
  2. 電池パックつきであること(電池パック抜きで出品されることもあるので要注意

確実に電源が入る同じ機種を入手したら、以下の手順で原因究明します。ここでは、電源が入らない端末を「端末A」、新しく入手した端末を「端末B」と呼びます。

  1. 端末Bの電源が入ることを確認
  2. 端末Bの電源を切って、端末A端末Bのバッテリーパックを入れ替える
    • 見た目が同じなので、事前に油性ペンか何かでマークを入れておく
  3. 端末Bに充電器をつなぎ、しばらくして電源を入れて、充電できるか確認
    • これができれば、原因1ではない
    • これができなければ、原因1に該当
  4. その間に端末Aの電源を入れて、起動できるか確認
    • これができれば、原因2に該当
    • これができなければ、原因3に該当

自分でできる機種変更

原因1の場合は、端末Aをそのまま使い続けることができますが、原因2と原因3の場合には、対策は、端末Aを修理するか、機種変更するかです。端末Aを修理するのは時間も費用もかかります。ならば、自分で端末Bに機種変更してはいかがでしょうか。

原因1と原因2の場合には、連絡先やメールなどのデータを救出できる可能性があります。端末Aの電源を切って、バッテリーパックを外し、MicroSDカードのスロットがあるか確認しましょう。あれば、端末AMicroSDカードを挿して、バッテリーパックを入れ直します。

端末Aに電源を入れて、起動し、連絡先やメールなどのデータをMicroSDカードに保存しましょう。機種によってデータの保存方法が異なるため、取扱説明書で確かめましょう。取扱説明書が残っていない場合は、その端末の機種名(例:かんたん携帯9、SH505など)でググって、取扱説明書をダウンロードしましょう。

データをMicroSDカードに保存できたら、再び端末Aの電源を切って、バッテリーパックを外して、MicroSDカードを取り出します。このとき、SIMカードも一緒に外して、MicroSDカードとSIMカードを両方とも端末Bに入れ替えれば、機種変更できます。

取扱説明書を見ながら、連絡先やメールなどのデータをMicroSDカードから取り込めば、完ぺきです。

注意

かんたん携帯などの端末では、MicroSDカードからデータを取り込んで、連絡先やメールを移行しても、ワンタッチダイヤルは移行されません。連絡先の移行後に別途設定しましょう。ワンタッチダイヤルがないからと、再度データを取り込んでしまうと、連絡先やメールが二重に取り込まれるので、ご注意ください。

補足

高齢者は、握力の低下からMicroUSBの抜き差しがスムーズに行えず、ねじって抜き差しすることがあるようです。これが、充電スロットを壊す原因になります。

高齢者向け端末を開発するシャープにも、シャープに依頼するソフトバンクにも、この程度の配慮はしてほしいところです。

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