2018年5月19日土曜日

WPS OfficeとMicrosoft Officeの違い (互換性)

以前の職場では、コスト削減のためにMicrosoft OfficeからKingsoft Office(現WPS Office)に乗り換えました。その互換性の高さと動作の軽さから、以後、私用PCでもWPS Officeを使い続けています。

ここでは、WPS OfficeMicrosoft Officeの違い、WPS Officeを実際に使ってみてわかった長所・短所について紹介します。比較検討のご参考まで。

WPS Writer, Spreadsheet, Presentationに共通する長所

Microsoft Word 2010とほぼ同様のメニュー配置

Microsoft Officeユーザーならほぼ違和感なく使えます。

Microsoft Officeと互換性が高い

旧ファイル形式(.doc, .xls, .ppt)でも新ファイル形式(.docx, .xlsx, .pptx)でも完全に開けますし、保存もできます。レイアウトもほぼ完全に再現されます。Presentationについては、PowerPointファイルのアニメーションもほぼ完全に再現されます。

動作が軽い

Microsoft Officeよりも動作が軽いため、古めのPCでも問題なく動作します。Microsoft Officeよりも容量が圧倒的に小さい点でも、古めのPCには最適です。

WPS Officeには、iPhone版、Android版もあります。いずれも容量が小さく、動作が軽いです。

WPS Writer, Spreadsheet, Presentationに共通する短所

代替フォントがSimSun(中国語フォント)

他のPCで作ったファイルを読み込んだときに、そのファイルに使われているフォントが自分のPCにないとき、代わりに置き換えて表示するフォントのことを「代替フォント」と言います。
例えば、Macで作ったファイルをWindowsで開くと、Microsoft OfficeならMacフォントをMSゴシックかMS明朝に置き換えて表示してくれますが、WPS Officeだと、SimSun(中国語フォント)にされてしまいます。
↑この図をクリックして拡大表示してみてください。中国語フォントに置き換えられたスライドの見栄えの怪しさがよくわかります。

WPS Writerの短所

前述の代替フォント問題は、Microsoft Wordでスタイルを多用する人には影響が大きいです。スタイルが設定されているWordファイルでは、スタイルのフォントがSimSunに置き換えられてしまうことがよくあります。
スタイルが多用されているWordファイルで、多くのスタイルがSimSunに置き換えられていると、スタイルの再設定だけでも手間です。

選択箇所に一致するようにスタイルを更新できない

Microsoft Wordでは、スタイルを右クリックすると「選択箇所と一致するようにスタイルを更新する」機能があります。
WPS Writerには、この機能がありません。
WPS Writerでスタイルを右クリックしても、「選択箇所と一致するようにスタイルを更新する」機能は出てきません。
スタイルを積極的に使いたい方には、Microsoft Wordをお薦めします。スタイルを使うほど高度な編集をしなければ、WPS Writerでも実用上の問題はありません。

縦書き機能が弱い

WPS Writerには、縦書きユーザーには必須の「縦中横」機能がありません。縦書きを多用する方には、Microsoft Wordをお薦めします。

WPS Spreadsheetの短所

VBAの互換性が部分的なため、VBAユーザーには、Microsoft Excelをお薦めします。自分でVBAを使ってマクロを組むことがなくても、VBAが使われたファイルで作業する方も同様です。

VBAを使わなければ、数式はほぼMicrosoft Excelの機能が再現されているため、実用上の問題はありません。

WPS Presentationの短所

前述の代替フォント問題があるため、他のPCで作ったPowerPointファイルを開いて編集する場合には注意が必要です。
特にプレゼンに使う場合、PowerPointスライドをWPS Presentationで開いて、スライドの文字がSimSunに置き換えられたら、読みづらくてプレゼンが台無しです。他のPCで作ったPowerPointスライドをWPS Presentationでプレゼンする場合は、事前にWPS Presentationで開いて、フォントを整えておくことが必要です。

デフォルトのフォントセットが貧相かつ簡単に編集できない

PowerPointスライドには、メイリオ、游ゴシックあたりのきれいなフォントを使いたいところですが、デフォルトのフォントセットは、MSフォントとHGフォントという貧相なフォントしか登録されていません。
しかも、フォントセットを直したくても、WPS Presentationにはフォントセットを編集する機能がありません。フォントセットを直すには、設定ファイルを直接編集する必要があります。(ただし、一度直すだけでOK。)
他のPCで作ったPowerPointスライドを使ってプレゼンする機会が多い方には、Microsoft PowerPointのほうが無難です。
プレゼン機会が少なくPowerPointファイルを開ければよいという方や、最初から自分のPCでプレゼン資料を作る方なら、WPS Presentationで十分です。

総括

高度な機能を使用しない限り、WPS Officeで実用上の問題はありません。古めのPCをお使いなら、動作が軽いWPS Officeのほうが快適です。

2018年5月5日土曜日

WPS Presentationのデフォルトフォントをメイリオに

以前にKingsoft Presentationのデフォルトフォントの変更方法をこのブログで紹介しました。ところが、Kingsoft OfficeがWPS Officeに変わってからPresentationのデフォルトフォントの変更方法が変わりました。

WPS Presentationでデフォルトフォントをメイリオにするには、theme.xmlを編集する必要があります。

C:\Program Files (x86)\Kingsoft\WPS Office\10.8.0.5745\office6\mui\default\templates\Wpp Default Object にあるtheme.xmlをデスクトップなど適当な場所2箇所にコピーします。1つは修正用、もう1つは修正に失敗したときのバックアップです。

修正用のtheme.xmlをメモ帳などのテキストエディタで開きます。「MS Pゴシック」と書いてある部分を過不足なくコピーします。
編集メニューの「置換」で、「検索する文字列(置換前の文字列)」欄にペーストします。

  • 「検索する文字列(置換前の文字列)」を直接入力しない理由は、「MS Pゴシック」というフォント名に、英字、カタカナ、スペースが含まれていて、手入力すると半角/全角を間違えやすいためです。

「置換後の文字列」には「メイリオ」と全角カタカナで入力し、「すべて置換」をクリックします。
ファイルを保存します。そのtheme.xmlを C:\Program Files (x86)\Kingsoft\WPS Office\10.8.0.5745\office6\mui\default\templates\Wpp Default Object (元の場所)に移動します。このとき、下記の警告が表示されたら、「続行」をクリックします。

C:\Program Files (x86)\Kingsoft\WPS Office\10.8.0.5745\office6\mui\ja_JP\templates\Wpp Default Object にあるtheme.xmlについても、同様に修正します。

これで、WPS Presentationでデフォルトフォントがメイリオに変わります。