GISで座標(緯度・経度)情報を共有するKML/KMZファイルは、Google EarthやGoogleマップなどの無料ツールで作ることができます。
ここでは、Googleマップのマイプレイス機能を使って、座標(緯度・経度)情報からKMZ/KMLファイルを作る方法を紹介します。
座標(緯度・経度)情報の準備
座標情報の測地系が、世界測地系(WGS84、JGD2011など)であることを確認しましょう。
座標情報の単位が、度分秒(例:##度##分##.##秒)の場合には、「## ## ##.##」と半角スペース区切りにしておきましょう。座標上の単位が十進数なら、半角数字になっていれば、そのまま使えます。
GoogleマップでKMZ/KMLファイルの作成
PCのブラウザでGoogleマップを開いて、Googleアカウントでログインします。
左上の「メニュー」ボタンをクリックします。
「マイプレイス」をクリックします。
「マイマップ」をクリックします。
「地図を作成」をクリックします。
「無題の地図」をダブルクリックして、地図名を入力します。同様に「無題のレイヤ」をダブルクリックして、レイヤ名を入力します。
検索窓に「北緯(半角数字)」「, (半角カンマと半角スペース)」「東経(半角数字)」を入力して検索します。
「+地図を追加」をクリックします。
「編集(鉛筆)」ボタンをクリックします。
「無題」をダブルクリックして、その場所の名前を入力して「保存」をクリックします。
レイヤ名の右側の「レイヤオプション(…)」→「データを書き出す」→ [KML/KMZ] をクリックします。複数のレイヤを作成していて、すべてのレイヤの情報を書き出す場合は、マップ名の右側の「メニュー(…)」→「データを書き出す」→ [KML/KMZ] をクリックします。
KMLファイルに書き出す場合は、「KMLにエクスポート」に✔を入れて、「ダウンロード」をクリックします。KMZファイルに書き出す場合は、そのまま「ダウンロード」をクリックします。
補足
Googleマップで座標(緯度・経度)を検索して表示された場所が、実際の場所とずれている場合は、その座標情報の「測地系」を確認しましょう。測地系が世界測地系(WGS84、JGD2011など)でもずれるようであれば、Googleマップ上の表示誤差と考えられます。Googleマップの表示は、専用のGISソフトほど正確ではありません。
KML/KMZファイルには、座標情報が記録されるのであって、Googleマップ上の表示情報が記録されるわけではありません。よって、測地系と測地時点が適正ならば、KML/KMZファイルの作成には問題がありません。
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