スマホで撮った写真をパソコンで証明書(免許証、履歴書など)サイズにして印刷するには 、無料ソフトGIMP3が便利です。

ここでは、GIMP3の想定で解説します。GIMP3以前のGIMPとは印刷特性が異なるので、お使いのGIMPがGIMP3であることを確かめてから、以下の解説をご参照ください。
GIMPのインストール
Windows版の場合、Microsoft StoreのGIMPにアクセスして「入手」をクリックすると、自動的にインストールされます。
GIMPで証明書サイズにして印刷
スマホで撮った写真をパソコンに転送してから、GIMP3で開きます。下図のようにいろいろ聞かれますが、「維持」でかまいません。
以下の手順で進めます。
- 切り抜き
- 縦横の長さ調整
- 保存
- 印刷
1.切り抜き
「切り抜き」ボタンをクリックします。
「切り抜き」ツールの中の「固定:縦横比」にチェックを入れて、その下に縦横比を半角数字で入力します。履歴書やTOEICなら3:4、運転免許証なら4:5、パスポートなら7:9です。
切り抜きたい範囲をドラッグします。
切り抜く大きさを変更したい場合は、右下の□をドラッグします。
切り抜く位置を変えたいときは、選択範囲の真ん中をドラッグするか、矢印キーで調整します。切り抜く範囲が決まったら、Enterキーで確定します。
2.縦横の長さ調整
「画像」メニューの「画像の拡大・縮小」をクリックします。
キャンバスサイズの単位をpxから「ミリメートル」に変えます。Centimetersでもかまいません。)
幅を半角数字で入力します。単位がミリメートルの場合、運転免許証なら24、履歴書やTOEICなら30、パスポートなら35です。下図のように、数値は自動的に近似値に修正されますが、小数点レベルの違いは視認できませんから、問題ありません。解像度が300以上になっていることを確認して、「拡大・縮小」をクリックします。
3.保存
「ファイル」メニューの「名前を付けてエクスポート」をクリックします。保存場所とファイル名を指定して、保存します。
元の写真を残しておきたい場合には、くれぐれも「上書きエクスポート」しないようにご注意ください。
4.印刷
自宅のインクジェットプリンターで印刷する際は、インクジェットプリンター用写真用紙を使うときれいに印刷できます。
ただし、GIMPはL版(写真)用紙に対応していません。L版(写真)用紙にプリントするには、下図のようにA4用紙の真ん中にL版(写真)用紙をノリか両面テープで仮止めして、プリンターにA4用紙としてセットします。
GIMP3では、印刷対象を用紙の中心にトンボ付きで印刷する仕様になっています。GIMP3以前の用紙の左上に合わせる仕様から変更されていますので、ご注意ください。
「ファイル」メニューの「印刷」をクリックします。
最下段の「その他の設定」をクリックして、お使いのプリンターのプリンター設定画面を出します。ここで、L版写真用紙に合う設定を選びます。GIMPは用紙サイズの変更は受け付けずA4のままになりますが、画質の変更は受け入れるので、プリンターの設定画面にL版写真用紙のプリセットがあれば、それを選んでかまいません。
印刷された写真には、トンボが入っています。カッティングマット上に写真を置いて、トンボに沿ってカットして、出来上がりです。
参考
GIMPで写真画像を明るく加工することもできます。詳しくは、「GIMPで写真画像を明るくするには」をご覧ください。
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